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蕎麦屋さんのお庭

端正すぎず野暮すぎず。
横浜市港南台にある「蕎麦 荒井」のオープンにあたり、外回りのアプローチ、主庭造りを施工しました。

建物は平屋のしっかりとした造りの古民家。玄関前は御影石で模様を造り諏訪石で敷き並べました。
植栽はもともとあったウメモドキを主に、シラキ、ネジキなど山の木を。しっとりとした雰囲気の為に、苔を数種類微気象を配慮して貼りました。
水鉢の裏には美濃石で小端積みをしています。背景は引き締める為に竹垣に。

駐車場、お庭に続く道は飛び石と切石を混ぜながら、真砂土の洗い出し。玄関前の堅さから、柔らかさを出したくてこの素材に。植栽で木々を抜ける歩きたくなる小径をイメージしました。主庭は、もともと谷戸で絞り水が湧いている事もあり、小さな流れを造りました。造りこみすぎず、素朴な雰囲気を作るのを意識し、既存の石と、美濃石を使って小さな沢造り。飛び石で可愛い沢渡りも置き、遊び心も忘れずに。

植栽は手前に大きなヒメシャラを配置して奥行きを出し四季を感じさせてくれる落葉樹を主に、ヒゼンマユミ、ハクサンボクなどの常緑樹、クロフネツツジ、玄海ツツジ、ヤマアジサイなどなど低木もお花が咲く物をさりげなく配置しました。
敷地内には大きなサクラもあるので、春は花見、秋には紅葉。
お客様を楽しませてくれたら嬉しいです。