園庭

Playground

保育園や幼稚園の園庭といって何を思い浮かべますか? 駆けっこができるグラウンド、鉄棒、大型遊具。公園の様な園庭を思い浮かべると思います。大きく身体を動かす遊びも勿論魅力的ですが、築山などで起伏を作り坂道や見晴らし台。四季折々変化のする落葉樹の間にあるくつもの小径。秘密基地になりそうなツリーハウス。木からぶら下がるロープとブランコ。ごっこ遊びに最適な平らなウッドデッキと砂場のセット。

子供達の遊びは不思議で、グラウンドだった場所に小さなウッドデッキを造るだけで、そのうえがステージになり、ベッドになり、おままごとのお店になります。使う素材を樹脂やプラスチックから天然の物にするだけで、肌に伝わる感覚は違います。大人にとっては少しの起伏でも作ってあげれば、子どもにとっては大きな坂道。様々な種類の樹木を植えれば、落ち葉やどんぐり。それらなんでも遊びの材料に早変わり。砂一つとっても子どもは粒の粗い川砂と細かな山砂を上手に使い分けます。大人から見てもワクワクするようなツリーハウスなんかも子どもからしたら憧れの秘密基地。里山の様な空間を作ってあげるだけで、遊具には無い様々な応用力のある遊びを思いつきます。

木漏れ日の光の中、風が通り、地面を見れば虫がいて、日々の小さな変化がある。花が咲く春が来て、緑沸き立つ夏盛り、様々な色彩の秋が過ぎ、静かな冬の世界。生きていると感じる自然の心地良さ。五感に働きかける自然の温もり。
そう感じられる園庭作りを目指しています。